スマホ・ゲームと学力の本当の関係【最終回】 ― 管理ではなく、設計するという考え方 ―

スマホやゲームと上手に向き合い、学習と切り替えながら机に向かう子どもの様子を描いた教育コラム最終回のイメージイラスト 読みもの

スマホ・ゲームと学力の本当の関係 ― 禁止か共存かではない視点

「スマホばかり触っていて大丈夫でしょうか」
「ゲームをやめさせたほうがいいですか」

保護者の方から、よくいただくご相談です。

結論からお伝えすると、
スマホやゲームそのものが、学力を下げるわけではありません。

問題は、「使っていること」ではなく、
使い方と、切り替えの設計にあります。

スマホ・ゲーム=悪、という考え方の落とし穴

スマホやゲームは、確かに刺激が強く、
長時間使えば集中力に影響が出ることもあります。

ただし、それは
テレビ、漫画、音楽なども同じです。

「スマホだから悪い」「ゲームだからダメ」
という単純な話ではありません。

重要なのは、
その後、勉強モードに戻れるかどうかです。

学力に影響するのは「切り替え能力」

スマホやゲームが問題になるケースの多くは、
切り替えがうまくできていない状態です。

・終わりが決まっていない
・ダラダラ続く
・頭が興奮したまま机に向かう

この状態では、
勉強を始めても集中しづらくなります。

逆に言えば、
切り替えのルールがあれば、影響は最小限に抑えられます。

家庭でできる現実的なルール設計

大切なのは、禁止ではなく設計です。

例えば、
・使う時間を決める
・「ここまでやったらOK」という条件を作る
・終わった後に、5分休憩を入れてから勉強に入る

「やめさせる」より「戻れる形を作る」ほうが、
実際にはうまくいくことが多いです。

感情で叱るより、
仕組みで支えるほうが、親子ともに楽になります。

スマホ時代だからこそ、必要な力

これからの時代、
スマホやデジタルを完全に避けることはできません。

だからこそ必要なのは、
「使わない力」ではなく「使いこなす力」です。

・自分で切り替える
・優先順位を考える
・必要なときに集中する

これらは、学力だけでなく、
将来にもつながる大切な力です。

シリーズを通して伝えたかったこと

このシリーズでは、
やる気・勉強法・環境・思考力・スマホとの付き合い方まで、
さまざまな視点からお話ししてきました。

一貫してお伝えしたかったのは、
「管理」ではなく「設計」という考え方です。

子どもを無理に変えようとするのではなく、
育つ形を整える。

それが、家庭と塾が一緒にできることだと考えています。

第10回まとめ(最終回)

スマホやゲームは敵ではありません。

大切なのは、
どう付き合い、どう戻るかです。

環境を整え、やり方を見直し、
考える力を支える。

その積み重ねが、
子どもたちの未来につながっていきます。